はじめての卒園アルバム
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2021.9.7
卒園アルバム制作-デザイナーに任せて良かった事は何ですか?
こんにちは、卒園アルバム制作メーカー“キッズドン!”の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
「卒園アルバム専門メーカー キッズドン!」では、当社をご利用になられた卒アル委員の方々、そして幼稚園・保育園の先生から「卒園アルバムの制作を業者に依頼して良かったと思う事」を制作終了後にお伺いする事があります。
いただきましたお話を基に「業者に任せるメリット」「業者に任せる不安やその解決方」を見いだし、インタビュー内容を併せながら紹介します。
目次
業者に任せたきっかけ
「アルバムは残したいけど、長時間の仕事を持つお母さんばかりだから、アルバム委員で作るのは無理そう」
という保護者の声、
「働き方改革の影響により今迄のようなアルバム制作時間を取る事ができない」
という幼稚園・保育園の先生の声。
卒園アルバムを「自分たちで作る」という従来常識であった制作方法はもはや一般的ではなくなっています。自分たちで制作ができない、でも卒園アルバムは残したい、となると、制作をアウトソーシングする以外に方法はありません。
しかしここで頭をよぎるのは
・高額ではないか
・愛情を注げないのではないか
・保護者が許諾してくれるか
などのネガティブな発想です。その園ごとに境遇が違いますので、一概には言えませんが、その発想は誤解があると言えます。上記の発想を深堀してみます。
高額ではないか
当社、キッズドン!に限った内容ですが、制作コースに「おまかせコース」があります。このコースはまさに「業者にほぼ丸投げして制作する」コースです。
お客様の作業は基本「写真の選定」に限定されます。その写真をお預かりしプロデザイナーが、お預かりした写真からインスピレーションを受け、ゼロからデザインレイアウトを行います。
キッズドン!のアルバム料金には、はじめからこの「おまかせコース」の料金が含まれており、下の一覧は10冊以上であれば料金変動が無い「ハードカバーフルフラットスタンダード」の1冊あたりの金額となります。
・8ページ-4,900円
・12ページ-5,800円
・16ページ-6,900円
(制作料、税金を含む)
あくまでも当社に限った料金ですが、この制作を通常のデザイン会社に依頼した場合オールインワンでこの金額には到底収まりません。「おまかせコース(業者制作)」のコストパフォーマンスが高いかお分かりいただけるかと思います。
愛情を注げないのではないか
確かに、アルバム委員や、園の先生が全ての制作を行ったアルバムは、アルバムの徹頭徹尾に愛情が注がれていると思います。では「業者」が制作を行うと「愛情はゼロ」になってしまうのでしょうか。
そんな事はありません。
「制作を業者におまかせ」と言っても、私たちにできることには限界があります。私たちにできない事の一つに「写真選定」があります。どのページにどの写真を掲載するかを選び出す作業です。
この作業はアルバム委員や先生の愛情がなくては成し得ないものです。選考には次のような作業内容が必然と生じてきます。
・膨大な点数の写真への目通し
・規定枚数への絞り込み
・園児の掲載における公平性
・写真収集での保護者への問いかけ
・選考写真の解像度確認
一口に「写真選定」といってもこれだけの気遣いを必要とする作業が並びます。
1点1点の写真に向き合い、そこに写る情景や会話の記憶、園児の表情を感じながら、様々な制約の中で渾身の選択を行うことは、決して業者には出来ないことです。
制作に携わる身として常々感じるのは、お客様にお願いするこの写真選定作業が「アルバムクオリティの6割以上を占めている」ということです。
保護者が許諾してくれるか
何が原因で「業者制作」を反論されるかを具体的にシミュレーションし、書出してみる事をお勧めいたします。
・業者制作との比較ができない
・既に卒園した兄弟との差別化
・負担金額増による反発
・未知なものへの漠然とした不安
などが要因と思われますが、それぞれの要因に対して前述の内容を丁寧に説明をする事で、円満解決の糸口を見いだす事ができるはずです。各要因に対する具体的な解決方法の一例を示してみます。
業者制作との比較ができない
業者からサンプルアルバムを借用し、一定期間保護者への閲覧を促し、そのクオリティを判断していただきます。
もしサンプルページ(見開き2ページのみ等)を制作出来る業者であれば、実際の年長期撮影の写真を用いてページを制作し、それを公開する事で親密性も高まると思われます。
既に卒園した兄弟との差別化
アルバムが「個の園児」に向けて制作される内容だった場合、全ページ共通印刷のアルバムの体裁に差別化を感じる方もいらっしゃるでしょう。
この場合、業者にて「1冊づつ異なる個人ページや表紙」が出来るのであれば、その採用検討を、また従来のアルバムとは比較にならぬ写真点数の掲載が可能である事を伝えてはいかがでしょうか。
負担金額増による反発
あくまでも保護者や園が制作できる環境に無い事が前提ですので、その理解を求め、求めやすい制作料でアルバムの存在を維持できる事を、業者見積開示を以て説明するとよろしいかと思います。
未知なものへの漠然とした不安
それでも「業者制作」の完成品が、一体どんなものかも分からず、購入を決めるのは不安…という方はいらっしゃいます。
例えば「現物完成後」に購入希望を頂く形とするのはいかがでしょうか。
キッズドン!の場合ですと初期のご注文が10冊以上の場合であれば、以降の「増刷」での料金単価は変わりません。(一部例外あり)
仮に25名の卒園生がいる園で、初期購入で18冊が確定。18冊を指定納期にお収めし、その後現物を見て「やっぱり私も欲しい」と申告された方の分を増刷するという方法です。
現にこの方法は多くの園で採用されており、現物を見て増刷される方が非常に多いのが事実です。購入する、しないの意見や主張を軋轢無くまとめることが出来る方法として、お勧めしています。
続いて実際にお客様から伺ったお話の一例をご覧ください。下のボタンの「+(プラスマーク)」をタップするとご覧いただけます。(お客様の声を基に当方の解釈を加えて編集しています)
声:卒アル委員希望者ゼロがきっかけで
役員決めの際、卒アル委員に手を挙げる方は無く、あきらかに皆「避けて通りたい」モード。
皆、長時間の仕事を抱え、噂に聞く「大変さ」を抱えたく無いという気持ちは分かります。無語の空気に耐えきれず、私が提案という形で口火を切りました。まず卒園アルバムは必要(または希望)と考えるかの意志確認を行い、これについてはほぼ全員が「必要」の回答でした。
では「全員アルバム制作に携わる時間が無い」という同条件であれば、業者制作の方向で検討し、全ての制作権限をアルバム委員に委ねるという、ある種規定を設ける事を提案しました。それであれば選任された委員もさほど労力を掛けずとも、役員使命を全うできるのではないかと。
これに皆さん賛同され、無事私を含め3名のアルバム委員が決定しました。その後キッズドン!に「おまかせコース」で依頼。
高い完成度、負担の大幅減、精神的苦痛からの開放などの利点はもちろんですが、役員を決める上で業者依頼の方法は、各保護者の理解を得る上で、大変有効な手段であると思います。多少予算オーバーではありましたが、完成品に皆さん喜んでいただき、業者依頼の選択は間違い無かったと確信しました。
声:とても私たちにはできなかった
アルバム委員に選任された5名は立候補。
全員がフルタイムのワーキングマザーのため、制作は始めから業者依頼と決めていました。
卒園アルバム制作は非常に骨を折り、その制作に見合う時間が取れない境遇を、他の保護者も理解しており、制作については一任されていました。おまかせコースが最も負担軽減につながるコースとして、これを選択。
キッズドン!からの指導の基、写真選定を時系列とトリミング指定と併せて開始しましたが、これが想像以上に重労でした。膨大な写真から「楽しそうな雰囲気」「友だちとの関わり」「園児掲載数の公平性」を意識して40枚程度に絞り込むのは容易い事ではありません。
選定の途中では写真に写るその時の思い出に花が咲き、はと気付くと時間だけが経過している…。それも楽しいひと時ではありました。それだけに、労を費やし拘って選び抜いた写真がアルバム原稿として仕上って来たときは、感激のあまり委員みんなで歓声を上げた程です。
それに続く写真選定作業は「またきっといいものが出来上がってくる」という期待に背中を押され、委員一丸となって頑張れました。
母親や父親が丹精込めて作るアルバムも確かにいいけれど「やはりプロのデザインは素人のそれとは違う」「写真を扱う視点と大胆なレイアウトは素人にはできない」など、初校をいただく度にクオリティの高さに感心したのものです。
写真選定だけでも相当の時間を要すのに、さらに制作を自分たちで行うとしたら、いったいどれだけの時間が必要なのか皆目検討も付きません。
アルバムが完成しデザイン担当の方が「アルバムの完成度は、選ばれた写真の質で6割は決まるんですよ」と言われたとき、おまかせコースであっても、アルバム委員の私たちも十分制作に参加したんだな…と、達成感を得た事を思いだします。
声:行動のきっかけを作ってくれました
おまかせコースで良かった点は、プロのデザインや負担軽減などもありますが、痛感したのは「時間管理と行動を促進してくれた」事です。
私たちアルバム委員は5名。おせじにも全員行動派では無く、仕事と家事以外はゆるーく脱力してしまう性格で、当初6月始動の予定が、本格的にアルバム業者を探し始めたのも9月以降でした。
そんな事から自分たちでの制作は難しいと判断し、キッズドン!のおまかせコースに決定。業者さんが作るのだから、冬くらいからの活動でいいかなと思いつつ、それを初回打合せの際に伝えると、卒園式前の納品は間に合いませんとのお達しを受け、ここで全員のお尻に火が点火。
キッズドン!から卒園式に間に合わすスケジュールを言い渡されてからは、タイトな予定をこなす日々が続きます。「ここまでにこのページの写真を提出してください」と指定されれば、私たちは何としてもその日までに結果を出さなくてはなりません。
自分たちだけの制作であれば「ま、あと数日送らせても支障ないか」などと先送りの行動となりますが、対相手がいての事ですのでそんな悠長な事は許されません。この否が応でも行動せざるを得ない作用のおかげで、無事卒園式までに納品が完了しました。
でもそこに行き着く間、どうしても写真提出が間に合わず、デザイン制作日程を短縮してもらったり、写真が集まらないと言えば少ない点数での構成に変更したりと、デザインスタッフの方々には多大な協力をいただきました。
目まぐるしいアルバム委員でしたが、やはり業者と二人三脚で進めることにメリットはあるなと感じた次第です。
声:改めて感じた卒園アルバム存在の意義
昨年までは私たち保育士がアルバムを制作していました。フエルアルバムに個々の園児に関連する写真や作品、メッセージを貼付けるものです。言うは簡単に聞こえるかもしれませんが実はこれが激務。卒園生35人分を制作するのには膨大な時間が掛かり、2月中旬頃からは職員総出での制作となります。
労働環境の見直し等もあり園長より業者制作への転換か、または廃止の検討を言い渡され、キッズドン!への相談に至りました。
サンプルアルバムを見せてもらい驚いたのは、今迄制作していたフエルアルバム仕様とは何もかもが違うという点。まず写真点数が全体で10倍、デザイン要素がふんだんに盛り込まれ、写真同等な精密な印刷の技術、その他もろもろ…そして制作の期間も、私たちは12月頃より内容を計画し、1月2月に慌てて作業するのですが、業者は約1年掛けた入念な取組みとのこと。
保護者に「今年度から保育士制作のアルバムでは無く業者制作になる」、そして「業者制作で無い場合は廃止も検討」と伝えると「寂しさ」と「園児への愛情不足への懸念」が露わになり、先行きが明るいとは言えない空気が流れました。
この事をキッズドン!に相談した所「おまかせコースに似たコースで、写真の配置を計画してそれに沿ってデザイナーが制作する」コースを紹介されました。また1ページ分を「1冊づつ異なる個人ページ」にして、その園児のためのアルバムであるコンセプトを強めるアイデアをいただきました。
これであれば、従来のテーマを踏襲した形で保育士の意向を反映できると思い、11月という押し迫った時期に決定、そこからは猛スピードでキッズドン!のナビゲートに沿って事を進めました。
従来はプリント写真を切抜きし、ぶっつけ本番でアルバム台紙にレイアウトする事から、失敗しても諦めて納得するしかありませんでした。ですが業者依頼ですと、何度も写真の配置を練り直す事ができ、更にデザイナーの方がそれを最良の見え方にカスタマイズしてくれる…。
行き詰まった時はキッズドン!に相談を持ちかけ、ヒントやアドバイスを得て先に進むことができるなど、まさに願ったり叶ったりの流れでアルバムを完成させる事ができました。
園児と保護者からは想定以上の高評価と賛辞をいただいた事で、今年度以降も業者制作の方向で計画する事に決まっています。そして廃止にしなくて本当に良かったと…。改めてアルバムの存在を痛感したプロジェクトでした。
皆さまの声に一言
皆さんの意見を聞くと「おまかせコースであっても、自分たちも制作に参加した実感がある」という点が特筆すべき所だと思います。
それは全くその通りで、おまかせコースは厳密に言うと丸無げでは無いのです。
膨大な写真1枚1枚に思いを傾けて取捨選択を行い、どう見せたら子どもたちが輝いて見えるかを思考してトリミングを決め、こだわりの写真があれば、その表現をデザイナーに伝える…など、アルバム委員や先生の愛情と、それに動かされる行動力が無いと完結はしません。それが制作の醍醐味の一つであると言えます。
おわりに
今回は、卒園アルバム制作にて「プロに任せてよかった」と思われた点を、ご利用者様の声を基に紹介しました。
時代の変化は急激であり、その時その場に適した制作方法の選択が必要と思います。仮に全ての制作を業者に委ねたとしても、それは手抜きでは決してありません。
卒園アルバム委員の皆様や、幼稚園・保育園の先生の愛情がなければ「受け取る側が本当に喜ぶ卒園アルバム」を作ることは出来ません。制作方法について方向性が見いだせない事があったら、ぜひキッズドン!にご相談ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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