卒園アルバムのつくりかた
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2021.9.10
卒園アルバム映えする写真の選び方
パソコンを起動するとみんなから寄せ集めた運動会の写真が500枚。
本当にここから50枚の写真を選び抜くことができるんだろうか…写ってる数も公平にしなくちゃならないし…
ぶつぶつ言ってても始まらないから本腰入れて作業するか…
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
「写真選定」。卒園アルバム委員や担当の先生にとって、最も重要、かつ愛情無くしては成し得ることができない作業と言えます。
今日は写真選びの参考例や注意するべきポイントについてお話しいたします。
- 写真は何枚がベスト
- 選ぶ際のポイントは
- この写真使えるかな
卒園アルバム制作で最も重要な写真選定
卒園アルバムを手作りする上で最も重要なことは何かと問われれば、それは「写真選定」であると私は答えます。
あなたは「卒園アルバム制作」といって頭に浮かぶのはどのような光景でしょうか。
恐らく「自分がアルバムを制作している」シーンだと思います。
ですが、この作業自体は(大変であるのは当然ですが)いわば写真の装飾であるため、考え方次第ではさほど重要ではありません。
それと比較し「写真選定」は次のような事象が絡む大業と言えます。
- 膨大な写真点数からの選定
- 園児の掲載数を公平にするノルマ
- 良し悪しの7割が決まるというプレッシャー
- 愛情無くして写真選定はできない
上記は一例ですが、この選定だけで燃え尽きてしまう委員の方もいるくらいです。
現代はスマホカメラの性能向上により、集まってくる総合写真点数が数年前と比較し「爆増」しています。
エベレストのごとく立ちはだかる写真の山に対してどのように向き合えば良いのでしょうか。ポイントを順に解説していきます。
1ページに掲載する写真点数
ご自身で手作りする場合、枚数の制限はありませんが、四角枠や丸枠など写真フレーム仕様で掲載する場合は「1ページに対し20枚前後」をおすすめしています。
- 写真サイズ大中小の緩急がつけやすい
- 小さく設定した写真でも表情が読み取れる
- 雑然とした雰囲気を避けることができる
などが理由となります。この数を超えると当然ながら1点1点の写真サイズが縮小されますので、認識率が低下し、煩雑なイメージになるリスクもあります。
反対に数が少なければ少ないほど写真は引き立ち、シンプルが人の心に刺さる影響も伴ってクオリティは向上する傾向にあります。
また「切り抜き」を中心に構想されてる場合、切り抜かれた空間利用ができる分「1ページに対し30枚前後」までの掲載が基準となりますでしょうか。
これにより「なるべくシンプルに少数点数で」を意識して、選定を行われることをおすすめいたします。
1枚に対する被写体の人数
前項で「1ページに対し20枚前後」と記しましたが、仮にこの20枚が全て集合写真だったとしたら…ある種独特な雰囲気にアルバムを広げた方は驚かれるでしょう。
写真掲載点数が基準値であっても、そこに映る園児の数が適切でないとあまり意味がありません。
参考内訳としては
- 全員での集合写真×2
- 10名程のグループショット×5
- 3〜5名程度ののグループショット×8
- 園児1名ショット×5
- (1名ショットを増やす場合は10名グループと相殺)
となります。
この数は、アルバムを開いた時に「きれいに構成されてるな」と好印象を与えられる人数であることと、園児掲載の公平性をうまく保つことができる内訳としています。
1クラスの園児数が多ければ多いほど、上記の内訳には治りきらない傾向にありますが、その場合、出来れば全員集合写真を多めにし、全体の掲載点数を減らす方法が良いと思います。
集合写真は必要か
集合写真がある方が、それをページ全体の中心的役割として大型配置し、インパクトを与えることができます。
私どもがデザインを行う際に意識していることは、アルバムを見る園児や保護者が、ページを開いた瞬間に受けるインパクトをどれだけ高めることができるか…ということです。集合写真はこのインパクトの立役者となってくれます。
ですが「集合写真はみんな既に購入しているから、改めて大きく載せなくてもよい」という意見も多くあるのが事実です。
それでも全く問題はありません。仮に集合写真がゼロであっても、3〜10名掲載のグループショットをコラージュし、1枚画像のように見せて集合写真の代替的存在にすれば良いでしょう。
個人写真は強力なアクセント
アップ撮影なら「丸型」に切り取って、全身ならシルエットに沿ってざっくりと型抜きし、ポップな印象をアクセント的に使用することができます。
また「吹き出しでのセリフ」なども併せて考案すると良いでしょう。
その他のポイント
卒園生一同紹介ページ
このページは出来れば新たにこのページ用としての撮影をおすすめします。
- 家庭からの支給だと年長期であっても撮影時期に幅があり、同時期の成長を見る写真とならない場合がある
- 同じ背景/同じ明るさ/同じ雰囲気で統一感を設けるほうが安定する
- 撮影者に対し、撮影を待つ園児が笑顔を作るよう働きかけ、最高の笑顔を収めることができる
などがその理由です。撮影日にお休みの園児がいる場合、改めて「同じ場所/同じ時間」で撮影すると、印象に開きがなく自然な掲載ができます。
一同紹介ページでの赤ちゃん写真
赤ちゃん写真を保護者より収集する際は「ドアップ」ではなく「やや引きぎみ」の写真を要望したいところです。
例えば卒園生一同紹介ページで「赤ちゃんと年長」写真を比較掲載する場合、赤ちゃんを丸のフレームにすることで、ページにかわいらしさを与えることができます。
また、赤ちゃんと丸型は抜群の相性であることも見逃せません。この丸でトリミングをする際、あまりアップですと「顔の四方」がカットされてしまいます。
うまく収めるには顔の周囲に余白が必要となるため、「引きぎみ」の写真をおすすめしています。
切り抜きに映える写真
切り抜きが映える写真、それは「全身」で撮影されたものです。
そして直立の姿勢より、体を曲げていたり、しゃがんでいいたりといった、なんらかのポーズがある方が「絵」になります。
上半身の場合、上半分が切り抜き、下半分が四角形というアンバランスな形となるため、良好な空間バランスがとりにくくなる傾向があります。
使用が難しい写真
重要なのは「写真が印刷に対応できる解像度を保持しているか」になります。
様々な撮影機種条件がありますのでなんとも言えませんが、昨今のカメラで特段「小さめのサイズ設定」をあえてしていないのであれば、ほぼ問題無いでしょう。
反対に園所有のカメラで先生が撮影される場合「コンパクトデジタルカメラで画質モードが最小設定(撮影枚数を稼ぐため)」されてるケースが多く、もし卒園アルバム用写真の撮影を先生に委ねる際は、この設定を高画質にいただけないか相談してみましょう。
ちなみに写真と解像度の関係に関するブログ記事があります。詳しくはこちらをご覧ください。
おわりに
今日は卒園アルバム映えする写真の選び方についてお話しをしました。
まず大前提であるのは「写真選びは」自由であり法則など存在しません。ですがこの作業を続けていくうちに「選び方は本当にこれでいいのだろうか」と自分自身に疑問を呈すことがしばしばあります。
そんな時、今回のガイドラインを指針にされてみてはいかがでしょうか。
おわりに「上手な写真の選び方」をテーマにした記事がございます。併せてご覧ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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