はじめての卒園アルバム
BLOG Archive
- 卒園アルバムTOP
- はじめての卒園アルバム
- 卒園アルバムを保護者が作成する時のポイント5つ
2021.9.21
卒園アルバムを保護者が作成する時のポイント5つ
(2023年11月3日に内容の加筆修正を行いました)
今回は、保護者が卒園アルバムを制作するにあたり、押さえておくべきポイントや、スムーズに作業を進行させるノウハウをまとめました。
この記事をご覧いただき、卒園生をはじめ、アルバムを手に取る方々が、心より喜んでいただけるアルバムの制作にお役立ていただけると幸いです。
- 保護者制作の進め方
- みんな保護者が作ってるの?
- 委員になったが制作に自信がない
- 時間がないけど本当にできるの?
目次
このブログの動画版がございます
このブログをダイジェストにした動画がございます。お時間のない方はどうぞこちらをご覧ください。
保護者が制作する状況とは
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
お客様から「他の園はどのように制作しているの?」と質問を多くいただきます。
保護者が制作を行うお客様からすれば、興味津津であることはうなずけます。
そこでまずはじめに、保護者が制作する背景を紹介します。
制作のポイントを知りたい場合は、目次の「制作の5つのポイント」を選択してお進みください。
歴代から保護者制作であった
かなり以前から、保護者が役員としてアルバムを制作するケース…。
制作自体に対する異論はありませんが、役員を望まない保護者もいるのが現状です。
制作経験の有無や個人のスキルの違いを考慮し、制作分担と計画を立てることが大切だと言えます。
突然今年から園での制作が廃止になった
相当以前より園での制作廃止を検討
2021年からのコロナ禍情勢を発端に、このケースが急増しています。
多くの園はコロナ禍以前より「大仕事である卒アル制作」を働き方改革や、様々な環境の変化により「園での制作」を止めることを常々検討していたと思います。
その動きが4年前より活発化し、キッズドン!のおまかせコースでの「園との契約」が例年と比較して急増し始めました。
コロナ禍が引き金に
そしてコロナウィルス感染拡大の情勢が勃発し、廃止、または業者委託を検討している園の「行動の引き金」を引く機会となったのは言うまでもありません。
保護者からしてみれば、青天の霹靂(へきれき)であり、残念と同時に、やりきれない、納得出来ないといった感情も多少抱かれることでしょう。
贈呈がないなら保護者で制作
この事象により「園からの贈呈が無いなら保護者で制作しよう」との発想から保護者制作案が浮上します。
ここで問題となるのは制作当事者の身の周りに「経験」が無いことです。
ここでの「経験」とは、園に寄贈されてるアルバムを参照する、前代の委員が資料を残してくれているなどを示しますが、全くゼロから調べる必要があるのです。
- 保護者へ予算伺い
- 業者選定
- ページ数の考案
- 製本スタイル
- 納期
- 制作方法
などが課題に挙げられます。この「突然の廃止」ケースが最も大変な道のりを歩むものであることに間違いはありません。
園からのアルバム贈呈もあるが有志でも制作
多くの園は「フエルアルバムに園児一人一人に見合った写真を貼り、作品等と合わせたアルバム」の贈呈を予定します。
保護者が濃密版を制作
園からの贈呈アルバムとは別に、保護者が制作するアルバムがあります。
このアルバムは行事ごとのページや文集を加えた「濃密版」です。
このアルバムは、毎年作るかどうかが決まらず、制作方法も毎年異なります。
また、園からの贈呈アルバムがあることを前提として、全保護者に「作るかどうか」のアンケートを取ります。
つまり、このアルバムは、保護者の自主性を尊重した、自由度の高いものと言えます。
過去の資料がないことも
園からの贈呈アルバムが廃止になった場合、保護者が制作するアルバムを制作することになります。
しかし、数年制作がなかった場合、業者の問い合わせや決め事など、多くの手続きが必要になります。
また、アンケートで「不要」と回答した保護者も委員に選ばれることがあります。
この場合、不満を抱えながらプロジェクトを進めなくてはなりません。
保護者の制作に付き添う「不満」
保護者が制作する3つのケースを紹介しましたが、これらに共通する点は「不満」という2文字が多かれ少なかれ存在することです。
- 委員間の意見相違が不安
- 1年近く拘束される
- 作業は重労働
- ただでさえ時間がないのに
- 他の役員の仕事量と差があり過ぎる
- 園の廃止には未だ納得がいかない
- 制作スキルの差が心配かつ自信が無い
- 有志で制作する必要があるのか
- 卒アル制作反対派への対応
などが代表的なところです。
ですが、すでに保護者制作は決定しています。
保護者制作は、先生制作より多くの内容を掲載できるメリットがあります。
そのメリット紹介の前に、起こりうるトラブへの事前対処方と、卒アルを不要としている方への思いを記事にしたブログリンクを貼っておきます。
保護者が制作のメリット
先生が制作されるアルバムは、行事単位よりも、卒園生個人の姿を追ったダイジェスト版であることが多いと言えます。
これに対して保護者制作は「行事単位」でのページ構成が主であり、後からアルバムを開く時、より鮮明にその光景を想起することができるでしょう。
また、個人ページや文集ページの採用も保護者制作ならではです。
楽しく制作を進めましょう
様々な事情で保護者がアルバムを作る…それを撤回させることは出来ません。
となりますと(啓蒙的な表現で恐縮ですが)あとは「時間に余裕を持ち、いかに楽しく、いかに負担を減らして作業を進めるか」だけに集中して前進するしかありません。
ようやく本題となりますが、まずは「不満」「不安」の解消からです。
制作での5つのポイント
下のリストはその具体的な内容である5つのポイントになります。総合すると「各委員が持つ状況や環境を最優先する」になります。
見積要請や製本タイプ、ページ構成、実務等よりもっと以前に思案するべきことに触れていますのでご了承ください。
- 1.時間に余裕のある委員が、余裕の無い委員の作業ボリュームをカバー
- 2.制作方法は個々の委員に適した方法で行う
- 3.制作内容のデザイン性について進言を控える
- 4.制作以外の作業(対人交渉等の)専任者がいるとベスト
- 5.余裕をもった時間設定をして納期を決める
1.時間に余裕のある委員が、余裕の無い委員の作業ボリュームをカバー
Aさんは労働時間は少なめで比較的時間が取れる、Bさんは週5日勤務でフルタイム…といった境遇でのメンバー構成は珍しくありません。
この場合全員が同じ作業ボリュームである場合、時間的都合の無いメンバーが辟易してしまうことは確実です。
このことから時間に余裕がある委員の方が、いくらかのプラス負担を受けていただき、全体のバランスを取ることが好ましいと言えます。
2.制作方法は個々の委員に適した方法で行う
アルバム制作の「スキルの差」をカバーするには、個々のスキルや希望に合わせて、制作方法を選択するのが理想的です。
パソコンスキルが高い人やグラフィック経験のある人は、パソコンソフトで制作するのが効率的です。
パソコンに不慣れな人は、切り貼り制作や業者依頼などの方法が考えられます。
業者を利用する場合でも、業者のソフトを利用する人もいれば、自分で制作する人もいて、個々のスキルや希望に合わせた制作方法を選択することができます。
業者選定の際は、異なった原稿入校が可能かどうかを確認しておきましょう。
これらのことをまとめてみます。
- 初めに、各委員のスキルや希望を確認する
- 制作方法を統一するのか、個々のスキルに応じた制作方法を選択するのかを検討する
- 業者を利用する場合、業者のソフトを利用する人もいれば、自分で制作する人もいて、個々のスキルや希望に合わせた制作方法を選択できるようにする
- 業者選定の際、異なった原稿入校が可能かどうかを確認する
これらの点を押さえることで、スキル差をカバーしながら、アルバム制作をスムーズに進めることができるでしょう。
キッズドン!のアルバム制作コース
私どもキッズドン!では、上記で解説したような色々な制作方法を承っております。
保護者が写真選定からレイアウトデザインまでの一切を行い、原稿を仕上げる方法は「そのまんまコース」という名称でご案内しています。
ご成約の後、アルバム制作をサポートする素材を特典として進呈しています。
- アルバムテンプレート100種類
- 写真フレーム素材300種類
- 背景画素材66種類
この中でも100種類の「アルバムテンプレート」は、デザイン・レイアウトに悩むことなく、時短制作で完成度の高い原稿制作ができます。
背景画と写真フレーム(枠)が一体化しており、写真配置部分が透明仕様 となっています。テンプレートをご自身の制作ソフト(オンラインツールCanvaやwordなど)に敷いて、その背面に写真を置くだです。
オンライングラフィックツールCanva(キャンバ)を使えば、スマホでの制作も可能です。
よろしければ下のバナーよりテンプレートをご覧ください。
お客様は写真を選んで送るだけです。
後はキッズドン!におまかせください。画質チェックに始まり、印刷に適した補正作業を経て、レイアウトデザインを選任デザイナーが行います。
作成したくても時間が取れない、うまくデザインを行う自信がない、制作に重責を感じる…などの境遇の方に最もふさわしい制作プランと言えます。
下はこの項に関連したブログ記事です。
3.制作内容のデザイン性について進言を控える
アルバム制作は自由であり、報酬をいただいているわけでもないので、各委員の制作した原稿内容に修正を促したり、個人的意見で混乱させることは避けるべきです。
文字の誤植訂正は別として、その変更を行なって劇的に変化を遂げないのであれば、その状態で校了とすべきです。
関連記事を併せてご覧ください。
4.制作以外の作業(対人交渉等の)専任者がいるとベスト
卒園アルバムは原稿制作以外にやるべき仕事は数多くあります。
個人ページで使用する写真を各保護者へ提供依頼し、期限が守られてない場合は催促を行う、先生に手書きのメッセージをいただく、アルバム代金の徴収、カメラマン手配と当日の指示、業者窓口、進捗管理等々、これはまだ一部です。
本来はこれらの事務的作業の専任者を設けてお願いすると、組織は円滑に動きます。例えばデザインが苦手、パソコンを所有していないなどの事情がある方に依頼するのもひつの方法でしょう。
下は適材適所をテーマにした記事です。
5.余裕をもった時間設定をして納期を決める
卒園アルバムの制作は、3年前のコロナ禍のように、アクシデントやイレギュラーな状況が発生する可能性があるため、余裕を持った納期設定が重要です。
具体的には、
- 卒園式前納品の場合、作業が過酷になるが、在園時に全ての任務を終えることができる
- 卒園式後納品の場合、期間的に余裕があるが、子どもが就学すればモチベーションが低下する
などの状況を鑑みて、納期を決定する必要があります。
関連記事を貼っておきます。
そして制作に伴う第一歩へ
上記で記した内容が考慮されたチーム構成であれば、作業はスムーズに進みます。
まずは複数の業者から見積もりを取り、ページ数や製本タイプを決めましょう。
その後は、キッズドン!のお役立ちブログや卒アル制作解説記事などを参考に、楽しく制作を進めてください。
きっと園児が喜ぶアルバムが完成するはずです。
最後に、卒アル制作未経験、昨年まで園で制作されていたものは今年度から廃止になり、その制作が卒園対策委員に委ねられた…
など「予備知識もなく全てがゼロスタート」の境遇の方に向けたブログ記事がございます。併せてご参照ください。
その他、今回のテーマに関連したブログはこちらです。
おわりに
今回は保護者が卒園アルバムを制作するにあたり、押さえておくべきポイントや、スムーズに作業を進行させるノウハウをまとめてお話ししました。
重要な点は、専任された委員が「時間に余裕を持ち、いかに楽しく制作を進められるか」に他なりません。
いきなり制作や実務に取り掛かるのではなく、個々の委員の環境を理解しあい、助け合って認め合うことが、なによりもアルバムの完成度を高めます。
この記事に書かれた内容以外に、ご質問がありましたら、遠慮なくキッズドン!にお問い合わせください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
ご案内
SNSで情報更新をお知らせします
ブログや、フリー素材の新作、ニュースなどの更新情報を、ツイッターとインスタグラムでお知らせしています。フォローしていただき最新情報をお受け取りください。