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2021.11.2
卒園アルバムにまつわる「トラブル」解決方法
今回は卒園アルバムにまつわる「トラブル」のお話しです。
卒園アルバムは、企画立案から完成までの期間に、多くのトラブル発生のリスクが潜んでいます。
委員どうしのトラブル、保護者とのトラブル、先生とのトラブル、業者とのトラブルなどがあり、置き換えれば、それだけ様々な課題があるということです。
そんなトラブルのあれこれと、それに対する解決策例を紹介します。
- 委員でケンカが起きると良く聞くけど
- トラブルの対処方法を知りたい
- 常に穏便にことを進めたい
- トラブル事例を聞きたい
目次
このブログの動画版がございます
このブログをダイジェストにした動画がございます。お時間のない方はどうぞこちらをご覧ください。
卒園アルバムはなぜトラブルが生じやすいのか
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
卒園アルバムをつくる上で、なんらかのネット検索をしたことがあると思います。例えば…
- 卒園アルバム|個人ページ
- 卒園アルバム|テンプレート
- 卒園アルバム|業者おすすめ
など複数のキーワードを検索窓に入力して、目的のサイトを導きますが、その時ページ下に「他のキーワード」という名称で、関連性の高いキーワードフレーズが表示されます。
検索サイトが、ユーザーの目的達成のためにヒントを提案してくれる「サジェスト機能」と呼ばれいます。
そして「卒園アルバム」に関連するサジェストで必ずと言っていいほど表示されるのが 「卒園アルバム|トラブル」 です。
つまり「トラブル」のキーワードでの検索量が大変多いことを示し、トラブル解決方を求めて多くのユーザーが調べていることを物語っています。
なぜ卒園アルバムはトラブルが生じやすいのでしょうか。それは、
に他なりません。
卒園アルバムはいいイメージばかりでない
卒園アルバムを「制作する側」の立場であれば「こどもが心から喜んでくれて、より良い素敵な内容にしたい」といった高い志で望まれているでしょう。
ですが、卒園アルバムに否定的な考えを持つ方は少なくないと想定しておくことも必要です。
- 写真販売で購入しているのに、改めてアルバムにする必要がない
- 委員の理想の高さとその熱量に引いてしまう
- 過去のアルバムを見ると高額に見合った内容でない
- 園であまりいい思い出がなかった
- 委員間で決めるべきことの意見割ればかりでうんざり
- 園の先生が多忙のため、アルバム制作に協力いただけない
など、これはほんの一例ですが、作る側からしてみればネガティブな側面を抱く方は必ずいらっしゃいます。
トラブルの元凶は、常に「感情の相違」と言っても過言ではありません。
アルバム制作に携わる身としては、予めこれらトラブルのリスクヘッジ(問題回避対策)をして、できるだけ穏便にことを進めることが、真の喜ばれるアルバムを完成させる秘訣であると思います。
それでは、具体的にどんなトラブルがあるか見ていきましょう。
保護者とのトラブル
- 購入を拒否
- 我が子の写真掲載を拒否
- 価格に抵抗あり
- 掲載点数にクレーム
- 写真選定にクレーム
幾つか掘り下げてみます。
購入を拒否
卒園アルバムを不要とする保護者の方に対し、価値観の同調を求めるのは非常に困難と言えます。
不要とされる根元の多くは「アルバムに価値を見いだせない」であると、お客様の声から察することができます。
- 写真販売で購入してるのに改めてアルバムで見る必要がない
- 対価に見合ったクオリティとなるのか想像できない
- 高額に抵抗
- 個人ページや文集は個人情報の提示もありそれに見合う内容か心配
などが一例です。
アルバムの購入を「完成してから決めていただく」方法があります。
「写真単体とは違う良さがある」「想像以上にクオリティが高い」「料金に見合う内容だと感心した」などの心境の変化が現れ、実際に増刷に至ったケースは、キッズドン!でも多々ある事実です。
そして拒否派の保護者は、卒アル購入を拒んでるのにも関わらず、気に留めて購入の提案をしてもらってることに、嬉しさを感じているはずです。さりげなく「完成したから良かった見てみて」と閲覧をお誘いしてみてはいかがでしょうか。
この方法での注意点は、業者によっては、一括納品後の「増刷」の場合、料金が割高になる場合がありますので、事前の確認が必要です。
業者に「完成後に現物を見て購入を決めたいというリクエストがある」旨の事実をぶつけて、相談に乗ってもらうと良いでしょう。
我が子の写真掲載を拒否
写真掲載を拒まれる場合、無理強いをせず、受け入れる他に方法は無いでしょう。
この場合、完全に該当園児をカットせねばならぬか、または顔にぼかしを入れる程度でも大丈夫かを確認します。
前者であれば、写真選定の段階で追加の労力がかかり、後者であれば、加工の手間がかかります。
いずれにしてもプラスアルファの作業がついて回りますが、両方の方法の許可をいただき、使い分けるのが良いでしょう。
例えば近景での撮影ではなるべく該当園児を外す選定とし、遠景撮影や集合写真はぼかし処置をするなど、そのページを閲覧して「不自然さ」が出ないように使い分けるのがコツです。
価格に抵抗あり
価格だけに固執してアルバム購入を拒む方は、前述の通り「アルバムにそれだけの価値を見いだせない」ケースが多く見られます。
もしこの理由での拒否派が多勢であった場合、事前にクオリティ=価値を提示する方法を検討してはいかがでしょうか。
- A.業者からサンプルを手配し製本品質を確認いただく
- B.事前にサンプルページの制作を業者に依頼する
- C.製作者によるコンセプトやラフを提示
もしアルバム委員による手作りにこだわりがなければ、業者に制作を依頼するのも一考です。プロデザイナーの制作となれば、そこに安心感が生まれ心境に変化が生まれるかもしれません。
クレーム関連
上に箇条書きした「クレーム」関連について詳しく内容と対処方法を紹介したブログがございます。併せてご覧ください。
ご案内
キッズドン!では、お客様の写真でサンプルをデザイナーが制作し、実際の印刷仕様でプリントをお届けする「トライアルキャンペーン」を行っています。ご制約のするしないに関わらず無料ですので、よろしければお試しください。
保護者とのトラブルに関連するブログ記事がございます。併せてご覧ください。
アルバム委員どうしのトラブル
- 制作方法について
- ページ数について
- 製本方法について
- 制作したクオリティについて
- 予算決めについて
いくつか詳しく見ていきましょう。
制作方法について
自分たちで作るか、業者にまかせるか、自分たちで作るのなら切り貼りかパソコンか…
アルバム委員、卒園対策委員の発足と同時に検討するのが、恐らくこの制作方法ではないでしょうか。
そして揉める率も高いのが制作方法決めの特徴でもあります。
- 時間ある・時間がない
- スキルがある・スキルがない
- 自分たちで作るべき・業者にまかせるべき
上のような相反する事象がぶつかって、方向性がなかなか定まらないことがあります。
制作方法をどうしても一本化せざるをえない場合は、多数決で決定をし、その方法を取り入れることが困難な委員は、制作を中心としない事務系や交渉系の作業、または保護者許可の写真撮影等に比重を置いてもらうなどの措置が好ましいと言えます。
ですが、本来の理想は「委員の担当したページの制作方法は、その委員が最もやりやすい方法で行う」のがベストです。
つまり、ある委員は切り貼りで、ある委員はパソコンで、ある委員は業者に丸投げで…といった図式です。
それぞれの委員に対して「やりがい」が生まれ、かつ制作完了の達成感や、自らの思いでを作ったという誇り高い気持ちもあり、それこそが本来のアルバム委員となった醍醐味であると思います。
完璧な理想通りとなる組織にするのには難がありますが、出来れば各々の委員が悔いのない時間を過ごして、アルバム制作ができるといいですね。
下記関連ブログも併せてご覧ください。
ページ数について
ページ数はアルバム料金と比例しますので予算決めと関連してきます。予算が潤沢であれば多量ページが可能であり、予算があまり取れないようであれば自動的に少数ページとなります。
多量ページだから良いアルバム?
よく「多量ページ=良いアルバム」という思想でお問い合わせをいただくケースがあります。
豪華絢爛な上、全ての行事が多彩な写真でくまなく構成され、確かに園生活を網羅している点において素晴らしい仕様と言えます。
ですが、掲載行事、そしてそれを表現する写真を徹底的に絞り込み、シンプルに少数ページにまとめたコンパクトアルバムも、受け取る側から大好評を博すことも多々あります。
アルバムの役割は思いでを想起させること
例えば運動会で、全種目を多くの写真で掲載するのではなく、競技を抜粋し絞り込んだ写真でテキストと合わせる方法をお勧めすることがあります。
一つの写真を見ると、そこから派生する場面や会話を想起できるものです。つまり少ない写真でも、全体の思いでを頭の中に広めることができるのです。これこそが本来のアルバムの役割です。
このことから、条件によって少数ページであっても「少数にしかできない魅力」を追求して制作すれば、いつまでも感動を引き起こすアルバムが完成するはずです。
このテーマを扱ったブログを併せてご覧ください。
制作したクオリティについて
制作したクオリティについて、他のアルバム係が意見や修正をする仕組みはお勧めできません。
本来卒園アルバム制作は「自由」でなくてはなりません。
これが「売り物」や「第三者に写真のシーンの解説が必要」といったカテゴリーであれば別ですが、アルバムを閲覧する方は、園にことを熟知している園児とその保護者にほぼ限定されています。
そしてアルバム委員は保護者全員から「制作」を任されてる立場です。どのように制作しても原則小言を言われる筋合いはありません。
この大前提を「クオリティについて意見や修正を促す行為」が崩してしまいます。
文字情報の誤植や、写ってはいけない被写体が存在してる等の指摘は必要ですが、デザイン性に関する意見は控えるべきと言えます。
協働作業での場合を除いて、委員発足当初に「委員どうしにおける制作内容への干渉は一切行わない」というルールを設けることをお勧めします。
写真選定、レイアウト・デザイン、文字の大きさ、使用するフォントに至まで、完全担当者制であることを明示します。
卒園アルバムはそのページごとで風合いが大きく異なった方が、閲覧者はより楽しめるという傾向にあります。
統一したテーマやコンセプト等は、よほどの理由が無い限り設ける必要は無いと言えます。
下記ブログも併せてご参照ください。
先生とのトラブル
- 撮影してもらえない
- 写真を期日までにいただけない
- クオリティに苦言を呈す
- 撮影許可をいただけない
園の先生とのトラブル、といいますか「理想の形ならないジレンマ」の解決は大変難しいと言えます。
当然ながら先生は「卒園アルバム」制作を踏まえた上での保育や教育を行ってるわけではなく、アルバム委員の熱量との差があって当たり前と言えます。
本来であれば「先生の手を一切借りることなく事を進める」体制が理想と言えます。そしてもし先生の手を借りるならば、先生主導のもと、与えられた環境と素材で工面するしか方法はありません。
たとえ写真点数が少なくても、写りがあまり良くなくともアルバムの形にすることはできるのです。それをテーマにしたブログ記事がございます。
業者とのトラブル
- 用紙サイズ解釈の違い
- データ保存に関すること
- 納期
- キャンセル料
業者とのトラブルは「決め事」に対して間違った解釈や勘違いが元となることがほとんどです。
その中でも最も重要なのは「用紙サイズ」の理解です。精魂込めて作成した作品とも呼べるページも、サイズが異なってることにより、意図しない部分が裁ち切れたり、中央に顔がかかるなどの不都合が生じます。
この解決として、一度サンプルを作成し、そのサイズで誤りが無いかの検証をしてもらうことをお勧めします。
業者に確認するべきことや、成約する上での検討事項をまとめた記事を併せてご覧ください。
おわりに
今回は卒園アルバムにまつわる「トラブル」についてお話ししました。
委員同士のトラブル、保護者とのトラブル、先生とのトラブル、業者とのトラブルなどがあり、さまざまな課題に対してアルバム委員は向き合う必要があります。
ですが、事前にトラブル内容を想定し、それを回避する計画を行って運営をすれば、楽しく有意義な環境となり、アルバム制作に打ち込むことができるでしょう。
もし、トラブルでお困りの事がありましたら、当社キッズドン!にぜひご相談ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)