卒園アルバムのつくりかた

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2024.11.26

【要注意】スマホだけで卒園アルバムを作ろうとしている人が陥る5つのトラブル

こんにちは、卒園アルバム制作メーカーkidsDon!(キッズドン!)の宗川 玲子です。

最近「スマホでなんでもできる時代だから、卒園アルバムもスマホで作れますよね?」というご相談をいただきます。

確かにスマートフォンの性能は日進月歩で、多くのことができるようになりました。

ですが、卒園アルバム制作においては「思わぬ落とし穴」が待ち受けています。

今回は、スマホだけで卒園アルバムを作ろうとする際に起こりがちなトラブルと、その対処法についてお話ししたいと思います。

この記事はこんな問いにお答えします
  • スマホで卒園アルバムを作る前に知っておきたいことは?
  • 無料アプリでも卒園アルバムは作れる?
  • スマホしかないけど高品質なアルバムは作れる?
  • みんなで分担して作業したいけどスマホだと難しい?

スマホ制作で陥りやすい5つのトラブル

私どもキッズドン!に寄せられる相談から、最も多い5つのトラブルをご紹介します。

  • 1. 画質が粗くなり印刷に耐えられない
  • 2. レイアウトの自由度が極端に低い
  • 3. 写真の管理や選定が非常に困難
  • 4. アプリの制限で思うように作れない
  • 5. データ保存容量の限界

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 画質が粗くなり印刷に耐えられない

スマホで撮影した写真は見た目は綺麗に見えます。しかしアプリで加工したり別のアプリに転送したりする度に、画質が劣化する場合があります。

特に無料アプリの場合、ファイルサイズを抑えるため自動的に画質を下げる仕様になっていることが多く、最終的な印刷物では「ボヤけた」「ギザギザした」写真になる事例を多く見かけます。

画質劣化の具体例

少し専門的な話になりますが、一般的な印刷では、1インチ(約2.5cm)の中に300個以上の点(ドット)が必要とされています。これを「300dpi」と呼びます。

しかし、スマホアプリで作成・出力すると、この数値が72-150dpi程度まで低下してしまうことがほとんど。実際の印刷では、新聞の写真程度かそれ以下の粗い画質となってしまいます。

2. レイアウトの自由度が極端に低い

普段からスマホ操作に慣れ親しんでいる方でも、スマホの画面サイズでは見開きA3サイズのレイアウトを把握することが難しかったという事例を良く伺います。

これは「指やタッチペン」での細かな配置の調整や写真の微調整が極めて難しく、思い通りのデザインを実現することができなかったことを意味します。

レイアウトの制限例
  • 写真と写真の間隔を均等にそろえられない
  • 文字の配置が雑然となりやすい
  • 装飾素材の細かな配置ができない
  • 写真の傾きや重なり具合の微調整が難しい
  • 背景デザインと写真の組み合わせの確認が困難
  • ページ全体のバランスを見ながらの作業ができない

3. 写真の管理や選定が非常に困難

1年間の写真を整理・選定する作業は、スマホの小さな画面ではかなり大変です。

似たような写真を並べて比較したり、表情の違いを確認したりする作業が著しく非効率になります。

写真管理の問題点
  • 一度に表示できる写真の数が限られる
  • 拡大表示と全体表示の行き来が煩雑
  • 写真の並び替えや仕分けが困難
  • 複数人での写真共有が複雑
  • 園児ごとの掲載回数の管理が難しい
  • 行事別の写真整理がしづらい

4. アプリの制限で思うように作れない

スマホアプリには、特に無料版の場合、様々な制限があります。これらの制限は、アルバム制作の障壁となります。

アプリの主な制限事項
機能の制限
  • テンプレートの種類が少ない
  • フォントの選択肢が限られる
  • 背景デザインの多くが有料
  • 写真の配置パターンが固定
  • 文字入力領域が限定される
操作性の制限
  • 複数ページの一括編集ができない
  • コピー&ペースト機能が限定的
  • 装飾素材の細かな調整が困難料
  • ページ順の入れ替えが煩雑
  • 複数人での共同編集が制限される

無料アプリ使用の注意点をテーマにしたブログがございます。

5. データ保存容量の限界

スマホでの作業には、常にストレージ容量との戦いが付きまといます。

特に卒園アルバムのような大量の写真を扱う制作では深刻な問題となります。

容量の問題と具体例
基本的な容量の目安
  • 1枚の写真:平均4MB
  • 1ページあたり25枚使用:100MB
  • 24ページ分:約2.4GB
  • 編集用の余分なデータ:さらに1.5GB程度必要
実際に起こる問題
  • アプリ作業中の「容量不足」警告
  • クラウドとの同期に時間がかかる
  • バックアップデータの保存が困難
  • 編集履歴が保存できない
  • 写真の読み込みが遅くなる
  • アプリが強制終了する
対処方法
  • こまめなデータ整理が必要
  • 不要な写真の削除が必須
  • 外部ストレージの活用を検討
  • 完成ページから順次データ削除

これらの制限は、制作の途中で突然表面化することが多く、そのタイミングでの対処は困難を極めます。

事前に十分な準備と対策を講じる必要があります。

スマホでもある程度できること

以下のような制作方法であればスマホでも実現可能です。

1. しまうまプリントなどの定型レイアウトサービスを利用

  • デザインやレイアウトが固定されている分操作が簡単
  • 写真を選んで配置するだけで完成
  • 1ページ:2〜4点程度のシンプル構成向き

このサービスの特徴は「自由度を極力排除している」ことです。

その分迷うことなく制作を進めることができます

ただし、園児全員の写真を掲載する際の「公平性」には注意が必要です。例えば「極端にある園児は大きく、ある園児は小さく」といった掲載サイズの差が生まれないよう、あらかじめ「1ページに4名ずつ」など、ルールを決めて進めることをおすすめします。

2. Canvaなどのオンラインデザインツールの活用

  • 枠だけのテンプレートを利用することである程度のデザイン性は確保できる
  • 写真を選んで配置するだけで完成
  • スマホアプリ版でも基本的な編集が可能

ただしキャンバ所有のクリエィティブのみでは、現実的には少数枚数のシンプル構成に落ち着くと思われます。

私どもキッズドン!でもCanvaの活用を推奨しており、お客様がご自身で原稿を制作する「そのまんまコース」ご成約の際に、100種のテンプレートを提供しています。

背景と写真フレームが一体化してることから、その背面に写真を配置して原稿を制作していきます。

尚、これらオンライングラフィックツールは無料版でも十分な機能がありますが、より本格的な制作を目指す場合は月額課金による有料版の利用をご検討ください。

特に写真の高画質出力や、チームでの共同編集機能は、制作の効率を大きく高めることができます。

3. 写真を1枚ずつ大きく使用するシンプルな構成

  • 余計な装飾を省いたミニマルなデザイン
  • 写真の魅力を最大限に活かせる

意外にも好評をいただくケースが多いの「写真1点+シンプルな説明文」というレイアウトです。

特に行事の集合写真など、1枚で雰囲気が伝わる写真は、あえて装飾を加えずシンプルに見せる方が印象的な場合があります。

関連するブログ記事のリンクを貼っておきます。

パソコンならではのメリット

比較として、パソコンを使用した場合の利点を見てみましょう。

  • 1. 高画質での出力が可能
  • 2. 大画面で全体のレイアウトを確認できる
  • 3. 細かな調整が容易
  • 4. 写真の管理・選定が効率的
  • 5. 各社の専用ソフトが使用可能
  • 6. 複数のソフトを横断してのマルチタスク操作ができる

パソコンが無い場合の代替案

パソコンをお持ちでなく、さらにスマホ制作に不安がある場合は、以下のような方法をご検討ください。

1. 業者への制作委託

  • キッズドン!のおまかせコースなどプロのデザイナーに一任
  • 写真選びに専念できる
  • 高品質な仕上がりが期待できる

制作をプロに任せることで、あなたは最も大切な「写真選び」に時間を使うことができます。

写真選びは園児と日々接している方だからこそできる重要な作業です。プロのデザイナーは、選んでいただいた写真の魅力を最大限に引き出すレイアウトを提案いたします。

下に記事リンクは「保護者がおまかせ制作を選んだ理由」をテーマにした内容になります。

2. アナログスクラップブック形式

  • 必要最小限の写真で作成
  • 手書きメッセージを活かした温かみのある仕上がり
  • 予算を抑えられる

最近このアナログ形式が見直されています。

デジタルでは出せない「手作り感」「温もり」が、保護者の方々から高い評価をいただいているのです。

100円ショップの材料だけでも工夫次第で素敵なアルバムを作ることができます。

また、子どもたちと一緒に作れることも大きな魅力です。

3. ミニサイズアルバム

  • 1ページ1~2枚程度の写真で構成
  • シンプルで見やすい
  • 保管がしやすい

A5サイズ程度のコンパクトなアルバムは、作る負担も少なく、見返す機会も増えます。

「たくさんの写真を詰め込まなければ」というプレッシャーから解放され、本当に思い出に残したい写真だけを厳選することで、かえって印象的なアルバムになることが多いのです。

また作成費用も抑えられる利点があります。

手作り制作をテーマにしたブログ2本も併せてご覧ください。

経験者の声

際にスマホで制作を試みた方からは、このような声が寄せられています。

◾️「最初は手軽に作れると思ったのですが、思った以上に大変でした。途中からパソコンを借りて作り直すことに…」(Aさん・32歳)

◾️「シンプルな作りにして、がんばりすぎないことにしました。かえって見やすいと好評でした」(Bさん・35歳)

◾️「無料アプリを使って作り始めたら、肝心な写真を大きく使いたい時に『この機能は有料プランでのみ使用可能です』と表示されて途方に暮れました。結局月額課金することに…」(Cさん・29歳)

◾️「写真を選ぶのに必死で、気づいたらスマホの容量がいっぱいに。大事な写真を消すことになってしまい、後悔しています」(Dさん・34歳)

◾️「共同作業のつもりがスマホだと写真の共有や進捗確認が難しくて、結局1人で作ることに。みんなで分担する予定が狂ってしまいました」(Eさん・31歳)

◾️「スマホで撮った写真だけでアルバムを作ったら印刷した時に写真が粗くてショック。せっかくの思い出が台無しでした。写真は大事にしないとダメですね」(Fさん・33歳)

いずれの方も、スマホでの制作に様々な困難を感じられたようです。しかし、その経験から得られた教訓は、後に続く方々への貴重なアドバイスとなっています。

動画アルバムという選択肢

写真で構成する従来型の卒園アルバムにこだわらなくても思い出を残す方法はあります。

その一つが「動画アルバム」という選択肢です。

スマートフォンは写真加工には制限がありますが、動画編集に関しては優れた機能を持っています。

目を見張るような場面展開や演出とまではいきませんが、動画アルバムならスマホの特性を最大限に活かすことができます。

ここで言う動画とは、写真をつなぎ合わせて場面展開する「スライドショー」を示します。

動画アルバムのメリット

1. 音楽と共に写真が展開
  • 思い出の曲に乗せて写真をスライドショー
  • 情緒的な演出が可能
  • 時系列で物語のように構成できるる
2. 高画質での再生が可能
  • 写真加工と異なり、元の画質を保ちやすい
  • 大画面テレビでの視聴も美しい
  • スマホでの共有が容易
3. 制作がシンプル
  • 写真の配置に悩む必要がない
  • 1枚1枚の写真が主役になれる
  • 直感的な操作で作成可能

スライドショー動画の魅力を紹介したブログ記事を紹介します。

卒園・卒業アルバムを動画にするメリット6つの記事を見る

プロによる動画アルバム制作

より本格的な動画アルバムをご希望の場合は、プロによる制作も検討してみてはいかがでしょうか。

私どもキッズドン!では「おもいでアルバム ザ・ムービー」というサービスを提供しています。

1名様4,980円からという手頃な価格で、「4本の短編動画」と動画で使用した写真を再構成した「ハードカバーアルバム」をセットにしてお届けしております。

プロならではの演出、ワクワクする音楽とともに、お子様の成長の記録を彩ります。

特に以下のような方に好評をいただいています。

  • 時間をかけて制作する余裕がない方
  • 思い出を家族みんなで共有したい方
  • 卒園式や謝恩会での上映を考えている方
  • デジタルとアナログ、両方の記録を残したい方

動画アルバムは、従来の写真アルバムとはまた違った魅力があります。

ぜひこの選択肢も視野に入れてみてください。詳しくは下のバナーよりご覧ください。

おわりに

スマートフォンは確かに便利なツールですが、卒園アルバム制作においては万能とは言えません。

大切な思い出をより良い形で残すため、制作方法は慎重に選択することをおすすめします。

パソコンが使えない場合は、業者委託や別形式での制作など、状況に応じた最適な方法を検討してみてください。

最後に卒園アルバムは「完璧」である必要はありません。

大切なのは子どもたちの成長の記録を、できる範囲で丁寧に残していくことだと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。

卒園アルバムキッズドン!代表-宗川 玲子
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)

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