卒園アルバム制作のヒント
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2021.9.16
園の先生から寄せられるご相談(と解決策)その1
「今まで手作りで制作していた卒園アルバムを、今年度から業者にお願いしようと検討している…」といった問合せが急増しています。
保育・教育現場の労働環境を寄り良くする目的によるものですが、「携わった園児たちのために、出来れば自らの手で制作し、想いを伝えたい」という志を持つ先生も少なくありません。
こんにちは、キッズドン!ブログ担当の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。今日は理想と現実にはさまれた保育園・幼稚園の先生から寄せられるご相談、そしてキッズドン!が提供するサービスでどう解決できるかをご紹介します。
私たちの園は、毎年職員が手作りで卒園アルバムを作ります。
以前より業者への制作委託を検討していましたが、伝統の継承という理由と、何よりも卒園生の成長を振り返ることができ、大きな喜びを得ることが出来ることから、現状維持となっています。
ですが、働き方改革にて、保育の現場も大胆な業務効率化が必要とされ、職員の志(こころざし)だけでは、アルバムの制作は出来ない状況となっています。
先程、アルバムを手作りで行うことにより「大きな喜び」を感じるとお話ししましたが、反面それに費やす労力は計り知れないものがあります。
毎年2〜3名のアルバム制作係が決められ、約16ページ分の原稿を制作。膨大な写真(デジタル)から園児個々の掲載点数の公平性を考慮して取捨選択をし、予め制作したラフ案に適したサイズに変更してそれをプリント、その後の切貼り作業、背景画の選択-購入、などなど、これらの作業は当然労務定時範囲では終えることが出来ません。
また、保育スケジュールから、本格的に作業が開始できるのは1月中旬頃。
切貼りした原稿を卒園生分のカラーコピー、それをフリー台紙に貼る作業が必要となるのですが、アルバム制作係だけでは作業しきれず、職員全員の手を借りて騒然としながら事を進め、全て完成するのは卒園式の2日前という、毎年綱渡りの工程なのです。
制作中は笑いあり涙あり苦労ありの繰り返しで、私たちも大変やりがいを感じるのですが、業務改善の波に乗って、変革を実行せねばならず、今回相談をさせてもらいました。
・私たちも少しは制作に携わりたい気持ちから、全ての制作を委託するのではなく、私たちも原稿を作り混在させる事はできますか?
・原稿制作をおまかせする方法でも、こちらからの写真配置リクエストを受付けてもらえますか。
・毎年卒園生の手書きの名前を載せるのですが、それは可能ですか?また、1ページに3名から4名の配分で、家族写真と保護者からのメッセージを毎年載せてます。それは出来ますか?出来る場合、メッセージのサイズなどはどのようになるでしょうか?
「作りたい、でも作れない」この相反する境遇に葛藤を抱いてる先生は少なくありません。そんな胸中のお気持ちをできるだけ実現したいと思います。質問の内容は全てできます。
先生・業者制作混在ができます
あるページは先生が原稿を切貼りで制作する、あるページは先生が(ご自身のソフトで)パソコン制作、そしてあるページはキッズドン!におまかせ…といった混在制作にすることができます。
キッズドン!が制作する2つの方法
キッズドン!にデザインレイアウトをおまかせいただく制作方法は2つあります。1つは、先生に写真選定のみ行っていただき、後は全てキッズドン!が作り上げる方法(おまかせコース)。最も負担軽減となる人気コースです。
もう1つは、写真選定と「レイアウト案」をいただき、それを基にキッズドン!が制作する方法です。
この方法は、写真を囲むフレームデザインやカラー、タイトルフォント等を「リスト」から選択できるため、ほぼイメージした仕上がりになる点が最大の特徴です。(アシスタントコース)
直筆や作品の掲載ができます
卒園生に「楽しかった遊び」や「好きだった給食」等のアンケートを取り、直筆回答と家族や年長と乳児期写真などを載せるページは、卒園生一同紹介ページの代替えともなり、多くの園が採用しています。
掲載内容が決まりましたらキッズドン!に通達ください。それに見合ったフォーマットを作成し、直筆記入のスペースサイズを割り出し、お知らせいたします。そのサイズの縦横比率であればどんな大きな用紙でもOK。あとはキッズドン!が縮小拡大でマッチングさせます。
個人ページ掲載の直筆についてや、先生のメッセージに関連した記事がありますので、よろしければご参照ください。
個人ページ関連の記事を見る
先生メッセージの記事を見る
卒園生個人を中心とした写真で、1冊づつ内容が違うアルバムをフエルアルバムで作っています。
1ページに平均6枚の写真×12ページ×40名=2,880枚の写真を扱う事になり、それはそれは膨大な作業量で、少しでも簡素化できるように毎年試行錯誤をしています。
今まで写真を人型に切抜く工作をしていたのですが、それを必要最小数に制限し、基本プリントのまま貼りました。それでも通常の業務時間範囲では消化しきれず、2月3月は持ち帰り作業となる事も連日あります。
園ではこの労力改善のため、卒園アルバム制作を取りやめる事も検討しましたが、人生の中で最も顕著な成長を遂げる記録を残してあげたいという職員一同の想いから、制作は実施、但し大幅な労力削減が必須とされ、業者への依頼が有力となりました。
できれば同じスタイルで業者に制作してもらいたいのですが、1冊づつ違う製本ですと大変高額になると聞いており、どこまで近づける事が出来るかを相談させていただきました。
・1冊づつ違うページを設けることは出来ますか?出来るとすると予算内で何ページまで作ることができますか?
・表紙や裏表紙を卒園生個人の写真や、似顔絵にすることは出来ますか?
・卒園生直筆の名前や、直筆の共通のアンケート回答を入れることは出来ますか?
40名分のアルバムを1冊づつ「その園児」を主役にして制作…伺っただけで気が遠くなりめまいがしてきます。精魂込められ1冊づ作ったアルバムは、一生の宝物になるに違いありません。この想いに少しでも近づけるようキッズドン!は次の方法で制作を行います。
1冊づつ「その園児」だけのページにできる
ハードカバーフルフラットスタンダードには、1ページ分を「一冊づつ異なる個人別ページ」に無料でできます。10種類のテンプレートと2種類の背景から1つをお選びいただき、それに基づいて制作を行います。
また、この個人別ページは「1冊づつ異なる個別表紙」に変更もできます。園児を全面印刷、似顔絵、作品、どのような素材でも結構です。またオプションとして追加料金550円(税込)にて「個人別ページ+個別表紙」にすることもできます。
直筆アンケート回答の掲載ができます
保育園・A様の回答と同様になりますが、年長時の直筆はとても貴重な記録となります。
ちなみに直筆原稿は、お客様でスキャンを取られ、デジタル化して送付いただいても、キッズドン!に送付いただき当方でスキャンでも結構です。(スキャンはオプションとなります)
手作りで制作していた卒園アルバムを、今年から業者にお願いしようと検討しています。
予算は1冊6〜7,000円前後。業者依頼の目的は業務負担の軽減に他なりません。ですが業者依頼によるデメリットも想定されます。
始めに私たちの思いをアルバムに込めることができなくなるのではないか?ということ。手作りのアルバムは、職員からのメッセージを全ページの要所要所にふんだんに取り入れ、大袈裟ですが愛情溢れるつくりになっていました。
これが果たしてどこまで再現できるのか、また、保護者の理解を得られるかが懸念されます。
昨年までは「先生による手作り」であったものが業者委託により「私たちの園児への思いが遠のいたのでは?」「お姉ちゃんお兄ちゃんのときは手作りアルバムでとても喜んでいた。業者でそのレベルまで作れるの?」といった声が上がるのではないかと、園からの寄贈ではありますがやや心配しています。
また他の園ではどのように制作されているのか、情報がありましたら参考にさせていただければと思います。
業者制作の原稿は、どう太刀打ちしても先生の手作りアルバムの「良さ」にはかないません。
例えるならお母さんお父さんがつくる「愛情たっぷり手作り弁当」には、どんな高級弁当もかなわない美味しさがある…の理屈に似てるでしょうか。
高級弁当は「具材の色・カタチ・全体の見た目やバランス、そして味そのもの」がプロの腕によって、誰もが納得する高いクオリティとなっています。一方家族が作るお弁当は、多少見た目が良く無くとも、プロ調理のそのものとはまた違う別格なおいしさがあります。
高級弁当は5日連続で食べると飽きてしまうといいます。一方家族弁当は一生食べても食べ飽きる事がありません。
キッズドン!はこの理屈では言い難い「手作りの良さ」に近づくべく様々な試行錯誤とプランニングを揃え、先生のお話や想いを良く聞き込み、先生の手となり足なる志で制作を進めています。
J様への回答としては、先生の気持ちを伝える要素は全て取り入れることができます。直筆でのメッセージ、先生の切貼り写真から吹き出しで語りかける優しい一言など、幼い園児も感動すること間違いありません。
保護者様へのご説明は、まず前述した「手作り弁当と高級販売弁当」の思想が大前提とした上で「私たちが作るものが卒園生にとって最良である事は間違いありません。
ですが園をとりまく昨今の環境への対応等で、苦渋の思いで業者委託を検討しています。業者委託であっても“写真の選定”は時間を掛けて行い、卒園生への想いを十分に伝えるような構成を業者と話し合い、ページに落としこんできいきます。」といった流れで説明をされれば、概ねのご納得をいただけると思います。
おわりに
今回は、キッズドン!に寄せられる園の先生からのご相談と、その解決策を紹介しました。
卒園しても、就学した小学校の運動会を見学しに来てくれるほど我が子のように接してくれる先生…その先生の気持ちにどこまで寄り添えるかが、アルバム制作業者としていかに大切なことかを、ご相談を受けるたびに痛感します。
さて、この記事には続編があり「その2」として下記で紹介しています。ぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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