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2025.1.30
卒園アルバムを手作りする前に知っておきたい3つのポイント-失敗しないための準備とコツ
こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
卒園アルバムの手作り制作、素敵な思い出作りになる一方で、思いがけないトラブルが起きることもあります。
13年間この仕事に携わってきた中で、たくさんの保護者の方から相談を受けてきました。
せっかくの思い出作りが、委員同士の意見の相違や、保護者からの反発、作業の行き詰まりなどで苦い経験となってしまうのは、本当にもったいないことです。
今回は手作り制作を始める前に、ぜひ知っておいていただきたい3つのポイントをお話しします。
1. 制作をやりたくない人を巻き込んでいないか
2. 自己満足でなく他者満足で作っているか
3. 本当に作ることができるか
この3つを事前にしっかり確認することで、後々のトラブルを防ぎ、みんなが笑顔になれるアルバム作りが実現できるはずです。
- 手作りアルバム、委員全員が本当にやる気があるのか不安
- 保護者からの協力をどこまでお願いして良いのか迷う
- デザインや構成に自信が持てない
- 予算と時間の見通しが立てられない
- 途中で投げ出したくなったらどうすれば良いのか
- プロに依頼した方が良いのかどうか判断に迷う
目次
今回のポイント:手作りアルバムを始める前の心構えが大切です
手作りアルバムは、温かみのある素敵な思い出の品となる可能性を秘めています。
しかし同時に、委員の負担が大きく、トラブルの種にもなりかねない難しさも持ち合わせています。
大切なのは「やってみたい」という意欲だけでスタートを切るのではなく、実現可能性やまわりへの影響をしっかりと考えることです。
そして必要に応じて軌道修正できる柔軟な姿勢を持つことです。
手作り制作は決して「絶対にこうでなければならない」というものではありません。
途中でプロの力を借りることもできますし、一部だけを手作りにするという選択肢もあります。
まずは、これから紹介する3つのポイントを参考に、あなたの環境に最適な方法を見つけていきましょう。
1.みんなの気持ちに寄り添える制作体制づくり
卒園アルバム委員になった方の中には、本当は制作に不安を感じている人もいるかもしれません。
また、制作に協力をお願いする保護者の方々も、様々な事情を抱えていらっしゃいます。
まずは制作に関わる全ての方の気持ちに目を向け、無理のない体制作りを心がけましょう。
委員の中にも実は負担に感じている人がいるかも
「手を挙げたのだから大丈夫」と思われがちですが、実は消極的な理由で委員になった方もいらっしゃいます。
例えば他の役員を避けるため、または周りの雰囲気で断れなかったなど様々な理由が考えられます。
見られやすい負担を感じているサイン
- 委員会への参加が少なくなってきた
- 連絡への返信が遅くなる
- 制作の進捗が極端に遅れている
- 話し合いの場で黙ってしまうことが増えた
このようなサインが見られたら、その方の本音を優しく聞いてみましょう。
役割分担の変更や、プロの力を借りることで負担を軽減できる方法を一緒に考えることが大切です。
関連記事をよろしければご覧ください。
保護者への協力依頼は慎重に
園児紹介ページのアンケート、個人ページの作成や写真の提供など、保護者の方々へお願いする機会は少なくありません。
ここで気をつけたいのが全ての方に同じ協力を求めすぎないことです。
協力をお願いする際の心がけ
働いているご家庭や小さなお子様がいるご家庭では、時間を作ることが難しい場合があります。
また手作りや文章を書くことが苦手な方もいらっしゃるでしょう。
お願いする内容は、できるだけシンプルに。
そして「できる範囲で構いません」という一言を添えることで保護者の方々の負担感を和らげることができます。
こちらのブログもよろしければご覧ください。
無理のない参加形態を考える
「卒アル委員全員が同じように関わる必要はない」と割り切りって制作に臨むことも大切です。
それぞれの得意分野や可能な時間に応じて柔軟に役割分担を考えましょう。
参加形態の例
写真撮影が得意な方、文章を書くのが上手な方、デザインセンスがある方など、それぞれの得意分野を活かせる役割があります。
また、直接の制作でなくても、進行管理や連絡係など、大切な役割はたくさんあります。
これに関連したブログ記事がございます。併せてご参照ください。
途中で気持ちが変わった時の対処法
制作を進める中で「やはり難しい」と感じる方が出てくることは珍しくありません。
そんな時は、その方を責めるのではなく新しい方法を探る機会と考えましょう。
具体的な対処方法
- まずはその方の気持ちに寄り添い何が負担になっているのかを理解する
- 可能な範囲で役割を調整する
- 必要に応じて業者への制作依頼を検討する
- 残りのメンバーへも状況を丁寧に説明し理解を求める
このように、みんなの気持ちに寄り添いながら進めることで、楽しく思い出に残る制作活動となるはずです。
2.誰もが喜ぶアルバム作りのためのポイント
手作りアルバムは、作り手の想いを込められる素敵な制作方法です。
でも時として、作り手の想いが強すぎて「見る側の気持ち」を忘れがちになることがあります。
みんなに喜んでもらえるアルバムを目指すことが、後のトラブルを生まない鍵となります。
手作りアルバムへの期待と不安
保護者の方々は手作りアルバムに対して、様々な思いを抱いています。
「温かみのある仕上がりに期待」という声がある一方で「素人作りのクオリティに不安」という声もあるのが現実です。
よく聞かれる不安の声
- 料金に見合う出来栄えになるだろうか
- 写真の扱いは適切だろうか
- 長く保管に耐えられる仕上がりだろうか
これらの不安を払拭するには、アルバムを見る側の立場に立った制作を心がけることが大切です。
記録としての役割を忘れずに
言わずもがな卒園アルバムの本質は「成長の記録」です。
かわいらしい装飾や凝った仕掛けも魅力的ですが、それらに気を取られすぎて肝心な写真が活きていないのでは本末転倒です。
大切にしたい3つの視点
過去と未来をつなぐ記録として、次のポイントを意識しましょう。
- 園生活の様子が伝わる写真選び
- 成長が感じられる構成
- 後から見返した時に思い出が蘇るようなメッセージや説明文
シンプルで見やすい構成がベスト
手作りだからこそ、あれもこれもと欲張りがちになるのは自然の流れです。
でも実は、シンプルな構成の方が写真の魅力を引き出せ、見る人の心に残りやすいものです。
見やすさを重視したレイアウトのコツ
写真は1ページあたり2〜3枚程度に抑え、余白を十分に取ることで、それぞれの写真が活きてきます。
また、文字の大きさや配置にも気を配り読みやすさを重視しましょう。
プロの視点を取り入れる
手作りならではの温かみを保ちながら、プロのアルバムのよいところを参考にするのも賢明です。
例えば、サンプルアルバム掲載のWebサイトページを閲覧して研究してみるのもおすすめです。
プロのアルバムから学べるポイント
- 写真の配置バランス
- 文字の大きさや配置
- ページの統一感
- 見開きでの見せ方
このように、手作りの良さを活かしながらも、プロの技法を取り入れることで、より完成度の高いアルバムを目指すことができます。
私どもキッズドン!のサンプルアルバムページは下のボタンからご覧いただけます。
3.制作の実現可能性をしっかり確認
手作りアルバムへの意欲が高まっても、実際に完成させるまでには様々な課題が待ち受けています。
スタート前に、じっくりと実現可能性を確認することで途中で行き詰まることを防ぎましょう。
必要な時間と労力の見極め
フルタイムで働きながら、家事や育児もこなす中での制作は想像以上に大変です。
特に年末から年始にかけては行事も多く制作時間の確保が難しくなります。
時間配分を考える際の注意点
まずは1ページの制作にどのくらいの時間がかかるのか、テスト制作をしてみましょう。その上で次の項目を考慮します。
- 平日の夜は疲れて作業が進まないかも
- 休日も家族との時間は大切
- 予定外の用事で作業できない日も出てくる
- 写真選びにも意外と時間がかかる
余裕を持った計画を立てることが完成への近道となります。
下のブログは「作成時間」をテーマにした記事です。
スキルと道具の確認
パソコンやスマートフォンでの写真加工、切り貼り作業など、必要なスキルと道具を確認しましょう。
よくある困りごと
制作を始めてから気づく問題として、次のようなものがあります。
- パソコンの動作が重い
- 写真の印刷費用が予想以上にかかる
- アプリの使い方が難しい
- 切り貼りの道具が不足している
これらの問題は事前に把握できれば、別の方法を検討したり必要な準備をしたりすることができます。
この困りごとで特に多いのが「アプリやソフト」のハウツーが習得できない、操作はできるが理想の形にならない、といった内容です。
手作りアルバム作成が決定した当初は「これを機にグラフィックソフトに挑戦するぞ」と意気込まれる方は少なくありません。
ですが、なかなか使いこなすことができず、やる気はトーンダウンし、気づけば作成を後回しにしている日々…。
といった境遇をたくさん見聞きしてきました。
解決策は「なるべく早い段階で着手」と「早い段階で見切りをつけて別の作成方法に切り替える」です。
予算面での検討
手作りだから安く済むと思われがちですが、実は意外とコストがかかることも。
写真のプリント代、装飾用品、製本費用など、細かい出費を見落としがちです。
予算を考える時の視点
手作りにかかる費用と、業者依頼した場合の費用を比較検討することをおすすめします。
時にはハイブリッド方式(一部を業者に依頼)の方が総合的にお得になることもあります。
予算について後悔した談を載せたブログがございます。
モチベーション維持のコツ
長期間の制作は、どうしてもモチベーションの波が出てきます。
特に卒園後は、気持ちが就学に向いてることから急激にやる気が下がります。
モチベーションを保つためのポイント
- 小さな目標を設定して達成感を味わう
- 委員同士で進捗を共有し励まし合う
- 完成イメージを常に意識する
- 無理なスケジュールを立てない
また、途中で行き詰まりを感じたら、一度立ち止まって方向性を見直すことも大切です。
完璧を求めすぎず、できる範囲で進めていく柔軟な姿勢が重要です。
このように事前の確認を丁寧に行うこと、完成までの道のりがより明確になり、実現可能な制作計画を立てることができます。
手作りとプロ制作、あなたに合った選択を
手作りを実行するか迷っている、すでに作成を始めたが色々うまくいかず軌道修正を考えている…
そのような悩みを抱えている場合「業者作成」の選択肢を検討されるのはいかがでしょうか。
これまでお話ししてきた3つのポイントを踏まえた上で、手作りとプロ制作、それぞれの特徴を理解し、あなたの環境に最適な方法をご検討ください。
それぞれのメリット・デメリット
手作りとプロ制作、どちらが良いということではありません。
それぞれの特徴を知った上で委員の皆さんの状況に合わせて選択することが大切です。
手作りのよさ
温かみのある仕上がりや、作り手の想いを直接込められることが最大の魅力です。
また制作過程での達成感や、委員同士の絆が深まることも素敵な副産物となります。
プロ制作のよさ
安定した品質と効率的な進行管理が特徴です。
委員の負担を最小限に抑えながら保護者からも信頼される仕上がりを実現できます。また、写真の扱いや構成のプロならではのノウハウも魅力です。
ハイブリッド方式という選択肢
実は、手作りかプロ制作か、という二者択一である必要はありません。
両方の良さを組み合わせることで理想的なアルバムを作ることができます。
業者によってできるできないがありますが、私どもキッズドン!では、基本は私どもがデザインレイアウトを行い、一部のページや個人ページをお客様が作成した原稿を使用することができます。
このように、得意な部分は自分たちで担当し、不安な部分はプロの力を借りるという方法も素敵な選択肢となります。
さらに詳しい「業者作成のメリット」や「業者と手作りの比較」をテーマにしたブログもご覧ください。
最後に大切なこと
どの方法を選んでも、一番大切なのは「子どもたちの思い出をより良い形で残す」ということです。
完璧を目指すあまり委員の皆さんが疲弊してしまっては本末転倒です。
制作方法は途中で変更することもできます。柔軟な姿勢を持ち、状況に応じて最適な方法を選んでください。
おわりに
今回は手作りの卒園アルバムを制作する前に知っておきたい3つのポイントについてお話ししました。
私は13年間、たくさんの保護者の方々の卒園アルバム制作に関わってきました。
その中で感じるのは完成したアルバムの完成度の高さよりも、制作に関わった皆さんの「上を向いてる晴れやかな気持ち」がずっと大切だということです。
委員の皆さん、協力してくださる保護者の方々、そして先生方。みなさんがそれぞれの立場で無理なく関われる制作の形を見つけることができれば、きっと素敵なアルバムが完成するはずです。
この記事が卒園アルバム制作の参考になれば幸いです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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