はじめての卒園アルバム
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2022.6.12
少人数分の卒園アルバムを作る時に知っておきたい5つのポイント
「5冊なんですが卒園アルバムを作ってもらえますか?」
このように、 少人数のアルバム制作に対応できるか? といったお問い合わせをいただきます。
私たちの「お客様」、つまり卒園アルバム制作を必要とされる子供たちが、年々減少傾向にあるのはまぎれもない事実です。
- 少子高齢化
- 都市一極集中での地方過疎化
- 出生率の低下
などの要因がからみ、待機児童問題とは対極のように、10名以下のクラス編成である園やスクールから冒頭のような問い合わせをいただきます。
そこで今回は「少人数分のアルバム制作」におけるポイントやメリットを紹介したいと思います。
- 少数だと高くつかない?
- どんなページ構成がいいのだろう
- 十分な写真量がないけど大丈夫?
- アルバム委員は何名がいい?
目次
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
少人数用の卒園アルバム制作を計画するにあたり、その係の方が一番気がかりなのが
という点です。まずはその事実と解決策について触れていきます。
1.少部数印刷だと高額になる
前述の記した通り、印刷部数が少なければ少ないほど「1冊あたりのアルバム単価」が高額になるのが通例です。
これは印刷に用いる「用紙の取り都合」によるものです。
印刷に使用する「紙」は私たちが普段使用している「A4コピー用紙」のような姿ではなく、通常「トイレットペーパーのような形状をしたロール紙」を使用しています。
仮にこのロール紙1本で上限50冊のアルバムが制作できる場合、50冊の注文があれば、全く無駄なく紙を使いきることが出来「最安値」で商品を提供することができます。
これが、1冊だけの注文であった場合はどうでしょうか。
1冊でもこの紙はまるまる1本使用し、他への流用ができないため、あと49冊分使用できる紙の料金が「1冊注文」の価格としてのしかかるのです。
少部数における「アルバム1冊の単価が高額」という理由がここにあります。
それでは、少人数のアルバムは高単価で作る以外に方法は無いのでしょうか。
いえ、そんなことはありません。このあと解決策を提案いたします。
2.フォトブックを利用する
フォトブックは個人ユースによる 「1冊で購入」することを前提としているため、その単価が抑えられています。
「1冊198円〜」のような激安フォトブックから「高精細銀塩プリント+ハードカバー」のような高級フォトブックまで、数多くのバリエーションが様々な企業から提供されています。
フォトブックはネット上で写真集を作成し、その完成品がアルバムとなって送られてくるものが一般的です。
制作のプロセスとしては次の通りです。
- 1.フォトブックサービス提供サイトへアクセス
- 2.載せたい写真をアップロード
- 3.複数のテンプレートから好みを選択
- 4.写真をテンプレートにドラッグ&ドロップ
- 5.必要に応じて文字入れ
- 6.アルバムが届く
比較的低単価であり、誰にでも簡単にアルバムが作れる一方で、卒園アルバムとしてはデメリットに生じることもあります。
卒園アルバムとしてのデメリット
前述の通り、フォトブックのアルバム制作は、Webを介して写真をアップロードし、複数のテンプレートからレイアウトを選び、写真を配置していきます。
これにより卒園アルバムとしては下記のような物足りなさを感じると思います。
- 1ページに対してたくさんの写真を扱えない
- かわいらしい装飾がない
- 凝った文字入れができない
ですが、次の方法で卒園アルバムらしく制作することができます。
原稿を別に制作し画像化してフォトブックへ
フォトブックに使用する画像は「単体の写真」に限ったことはありません。
フォトブックメーカーが指定する画像形式、例えば「JPEG(ジェーペグ)」や「PNG(ピーエヌジー)」形式であれば、どんな画像でも用いることができます。
ここで紹介するのは 「フォトブックメーカーとは別のソフトや切り貼りで原稿を制作し、それを画像化して使用する」 方法です。
制作の流れとしては下記の通りです。
大切なのは用紙サイズの確認
上の過程で大切なのは「用紙サイズ」の設定です。
各フォトブックメーカーでは、様々なサイズのフォトブックを用意しています。
フォトブックを選んだら次に点を確認します。
- 見開きで制作できるか
- 見開きの場合の用紙サイズ
- 1ページでの用紙サイズ
サイトにこの情報が無い場合、メーカーに直接問い合わせをすると良いでしょう。
原稿制作のためのソフト
原稿制作をパソコンで行う場合、グラフィック制作が可能なソフトが必要となります。
身近なところでは「Microsoft Word(ワード)」や「PowerPoint(パワーポイント)」などになり、これでも十分フォトブック用の原稿画像を制作できます。
もし、グラフィック制作の経験が無い、初心者でも簡単に操作ができるソフトが希望であれば、オンラインでグラフィック制作ができる 「Canva(キャンバ)」 がおすすめです。
Canvaの取扱い方法や、どのような制作ができるかを紹介したブログ記事がございます。ご参照ください。
制作の注意点
フォトブックには様々なサイズがあり、コンパクトなB5版やスクエアサイズなど、特徴的なサイズは思わず使用したくなるものです。
一般的な卒園アルバムと言えば「片面A4以上、見開きでA3以上」ですが、このサイズを下回る場合「写真点数」と「個々の写真サイズ」を考慮したいところです。
小さなサイズのフォトブックに「ぎっしり写真が詰まっている」状態は、見やすさを損ねるばかりか、伝えたいことも伝わりにくくなります。
特に「切り貼り」で原稿制作をする場合、個々の写真サイズの適切さがクオリティの鍵となってきます。
関連ブログ記事をよろしければご覧ください。
3.印刷ではなく手作りする
印刷仕様だけが卒園アルバムではありません。
コンパクトでハンディタイプのフィルム台紙アルバム(俗に言うフエルアルバム)やスクラップブックの活用、もっとミニマムに抑えるならページ形式のメッセージカードでも、十分魅力的なアルバムとして成り立ちます。
1冊づつハンドメイドで制作するゆえ、それなり労力となりますが、コンパクトタイプで写真点数を絞ることにより、負担軽減が図れます。
手作りアルバムの良さは次のようなものが挙げられます。
- 温かみがある
- 写真点数を絞ることができる
- うまい・へたの境界線が曖昧になる
- シンプルで見やすい
- ポップアップなどの仕掛けをつけることができる
- 文字を直接記述できる
何点か深堀してみます。
温かみがある
卒園生は「手作りアルバム」にどんな印象を持つでしょうか?
それは恐らく、在園時に先生から進呈された「誕生日カード」や、運動会で園長先生から首に掛けられた「金メダル」にも似た感覚に近いものだと思います。
それらのカードはいただいた当初、何回も読んだり眺めたりしていたに違いありません。
自分だけに先生がくださった宝物として、今でも保管されてるご家庭も多いことでしょう。
このように手作りはデジタルでは決して与えることのできない「独特の良さ」があります。
「少数による高額で印刷仕様ができない」というデメリットを逆に活かし、ならば「手作りで印刷より心に響くアルバムを作るぞ」といった心意気に変えてみるのはいかがでしょうか。
うまい・へたの境界線が曖昧になる
手作りは「切る」「貼る」「書く」の作業で構成されるため、パソコン制作のようなテクニカルスキルを必要としません。
もちろん、センスを問われる部分はありますが、アルバムを受け取る園児は、そこまでを必要としていないのはお察しの通りです。
手作りだからといって凝る必要もない
手作りアルバム=プリント写真の切り抜きのみで構成するもの… と、イメージされがちですが、そんなことはありません。
究極、何も手をつけず、手元のプリント写真をそのまま台紙に貼り付け、一文のメッセージを書くだけでも、デザインとして十分成立します。
「自分は不器用だからうまく作れるか心配…」といった境遇であれば、シンプルに上記のような方法で制作されてはいかがでしょうか。
ポップアップなどの仕掛けをつけることができる
手作りをするなら、ぜひ仕掛けをアルバムに施すことをご検討ください。
仕掛けとは 「アルバムを開くと中央にある写真が立ち上がる」などの造作 を示します。
俗にポップアップやギミックなどと称します。
印刷仕様では出来ない魅力的な工夫が手作りではできる…。しかも思いのほか簡単な工作で叶うのであれば、取り入れないのはなんとももったいない話です。
園児はサプライズが大好きです。少しの工夫が、印刷仕様のアルバムの何倍もの感動を生む可能性があります。
制作方法を解説したブログ記事がありますので、どうぞご参照ください。
ここまでは印刷仕様では高額となるため、フォトブックや手作りアルバムでの制作を用いて低価格に抑えることをご案内しました。
続いては、制作方法を問わず、少人数アルバムによるメリットをご紹介します。
4.少人数アルバム制作のメリット
大型の個人ページが作れる
仮に15名〜30名ほどの卒園生で、個人ページを制作する場合「1ページに対して3〜4名の配分」が通例です。
その1名の枠の中に「乳児期写真・年長期写真・簡単なアンケート」を組み入れる内容が人気の構成です。
これが少人数の場合、思い切って 「1ページに対して1名の個人ページ」 を制作することもできます。
仮に9名の卒園生だった場合、24ページ構成で「9ページ分を個人ページ」としても、あと15ページを行事等の掲載に充てることができます。
次のようなイメージでしょうか。
- 9ページ分:個人ページ
- 8ページ:春夏秋冬行事を各2ページ
- 2ページ:運動会
- 2ページ:発表会
- 2ページ:卒園式
- 1ページ:先生紹介
個人ページに掲載する写真を「園生活中心」とすれば、行事ページで掲載できなかったものを補填することができます。
園児からすれば「自分だけのページがまるまる1ページ分ある」という驚きに感動すること請け合いです。
大型個人ページの採用は、少人数でなければ出来ない特権とも言えますでしょう。
保護者の承認が圧倒的にスピーディ
卒園アルバム制作は、卒アル委員以外の保護者に様々な承認を求める機会が多くあります。
ご承知と思われますが、卒園アルバム委員としてストレスを抱える上位に、この「保護者承認を得るプロセス」が位置づけられます。
- 予算
- ページ数
- 納期
- 個人ページ制作依頼
- 場合により原稿確認
- 場合により写真提供依頼
などが代表的な項目ですが、これらの取り決めや、締め切りまでになんらかの提出を求める事柄は、保護者の人数が多ければ多いほど「滞りがち」になります。
反対に保護者が少数であればあるほど、決定や進行が早い傾向にあるのです。
これは事例ですが、8名の卒園生に対し、全員の保護者がアルバム委員として役割を持つケースがありました。
日頃から少数精鋭で行事の準備をしたり、特段「役員」の振り分けをせずに、全ての行事に対して協力体制を取ってきたとのことです。
このようなチームワークと結束力があると、圧倒的な速度で物事が決まっていきます。
ぜひ、この少数のメリットを活かして、アルバム制作をお楽しみください。
5.印刷業者に少人数制作の相談をする
卒園アルバム業者を探す際、恐らくGoogleなどの検索サイトを活用されることでしょう。
業者によってはトップページに「少部数対応いたします」というコピーが目立つように記載されています。
少部数対応をうたう業者をいくつかピックアップし、見積請求をしてみると良いでしょう。
その際次の条件を記載します。
- 制作部数を具体的に明示
- ページ数を3パターン程度で依頼
- 冊数変動で金額は変わるかを確認
- 具体的な当方予算を明示
複数の業者に、上記の同条件で見積を依頼し、比較検討されると良いでしょう。
キッズドン!の場合
私どもキッズドン!の場合、料金開示されてるものは「10冊以上」の場合としております。
10冊未満の場合、開示の料金より幾分割高となり、部数が少くなればなるほど割高率が上がります。
これにより卒園生9名の場合、先生寄贈分を入れて10冊にしたり、卒園生の祖父母様へのプレゼントとして無理やり(?)10冊にして開示金額でご注文されるケースもあります。
前述の通り、見積依頼をサイト右上にあるフォームからいただければ、その印刷部数に見合った金額を提示いたします。
3冊から制作 できますので、ご遠慮なくお申し付けください。キッズドン!のアルバム料金については下記ボタンよりご覧ください。
少人数アルバムとして人気の絵表紙アルバム
前述で「印刷仕様ではなくフィルム台紙アルバムを活用」に触れましたが、キッズドン!が提供する商品に 「リアル絵表紙アルバム」 があります。
これは園児が描いた絵を、フエルアルバムの表紙裏表紙に直接貼り込み、特殊コーティングを施して保護する仕様になっています。
これだけでも十分「卒園記念品:卒園アルバム」として成り立ちますが、例えば最初のシートにだけ思い出の写真を掲示するなどの一手間を掛けても良いでしょう。
おわりに
今回は「少人数分のアルバム制作」におけるポイントやメリットを紹介しました。
少人数分のアルバムを印刷製本仕様で制作すると、どうしても高額になる傾向を避けることができません。
予算に見合わぬ場合は、フォトブックやハンドメイドアルバムに仕様を変更して検討するのも一考でしょう。
少人数は仕様さえ決まれば、多人数制作には出来ないメリットがいくつもあります。
大型個人ページの採用、仕掛け絵本のようなポップアップをつけてサプライズ、制作進行に伴う保護者承認のスピードアップなど、決して制作を悲観することはありません。
むしろこの「少人数だからこそできること」を多いに活用して、アルバム制作をストレスフリーで楽しみ、園児が喜ぶものを制作いただければと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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